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英首相、ダライ・ラマ法王との会見を謝罪せず
キャメロン首相、ダライ・ラマ法王との会見について中国政府への謝罪を拒否

(2013年5月7日 英テレグラフ紙

Peter Dominiczak (英テレグラフ紙政治特派員)
2013年5月7日

中英の対立がエスカレートする中、イギリスの閣僚が「誰とどこで会うかは自分で決めることだ」ということをイギリスの首相は明確に示した。

昨年、キャメロン首相とダライ・ラマが会談した後、中国政府は英首相に公式の謝罪を求めている。この対立により、昨年80億ポンドに上った中国の対英投資の将来が危険に晒される恐れがある。

英首相官邸筋は、こうした状況のせいで中国政府高官との会談の設定が困難になってることを認めた。

一方、情報筋は、こうした対立によりHS2(イギリスで計画されている高速鉄道路線)や政府の原子力計画などのインフラ整備計画で数十億ポンドの中国からの投資が失われる可能性があるとの懸念を否定した。

英国首相官邸の報道官は、キャメロン首相は依然、年内に訪中予定であると述べたが、ダライ・ラマ法王との会談に公式の謝罪を求められているという点では強気の姿勢を取った。

「一般に中国政府は外国政府がダライ・ラマ法王と会見した場合、それに反論する姿勢を強く打ち出すものである。我々は、そもそも、わが国の閣僚は誰といつ会うかを自分で決める権利があるということを中国に明言した」と、報道官は述べた。

報道官は、キャメロン首相は中国政府に謝罪するべき圧力を感じていないと述べたが、予定されている訪中について中国側と日程を討議しているかどうかについては発言を避けた。

過去数年間、中国政府はチベットの領有権について中国と対立した立場を取るダライラマ法王と外国の指導者が会談した場合、その国を制裁しようとする立場を取っている。

2009年、サルコジ前首相のダライ・ラマ法王との会談後、フランスは中国との共同声明を発表せざるを得なかった。

この声明文は、今後ダライ・ラマ法王と会うときには中国に事前相談することを約束するものと広く解釈された。

2007年にドイツのメルケル首相とダライ・ラマ法王との会談後、ドイツも中国と共同声明を発表した。

英国議会下院の外交問題委員会のオタウェイ委員長は、キャメロン首相は中国政府からのいかなる圧力にも「抗する」べきだと述べた。

「我々はいかなる外国からの圧力にも抵抗するべきである。ダライ・ラマ法王はこれまで常にわが国で歓迎されてきたし、私は今後もそれが続くことを望んでいる。この問題は速やかに忘れ去られ、両国間の投資は続くと私は考えている」と同氏はロンドン・イブニング・スタンダード紙に述べた。

イギリス政府による「重要問題の対話と議論を促進し、多様な観点を収集する」アプローチの一環として、キャメロン首相はクレッグ副首相とともにロンドンでダライ・ラマ法王と会見した。

クレッグ副首相は中国の増大する経済力のせいで人権問題を棚上げするようなことはしたくないと明言した。

「我々は中国政府と極めて重要な関係を有している。今日、中国は世界最大の経済大国の1つであり、将来ますます強大となる事は自明である。イギリスには中国と極めて重要な経済関係がある。しかしだからといって我々は人権問題と自由の信念を曲げるべきではない。わが国は礼儀正しく、だが決然とした態度でそのことを示し続けるだろう」と副首相はスカイ・ニュースに出演して述べた。

(翻訳:吉田 明子)

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