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黄金の値
チベットでの地滑りによる惨事、同地域での急激な資源採取に疑問

(2013年4月6日 The Economist

国土資源部は、2年前にチベット高原の生態学は「非常に脆弱である」であり、同時にいかなるダメージも、回復が難しい、もしくは不可能であることを示唆している。しかし国営会社である中国黄金集団泰龍公司は、ラサ近郊の鉱山周辺の環境保全において「目覚しい結果」に達したとも述べている。3月29日、鉱山で大規模な地滑りが起こり、少なくとも83名の労働者が地滑りに飲み込まれた。原因はわかっていないが、急速な採鉱に対する懸念が証明されたようである。

地滑りはラサ北西約70km(45マイル)にある甲瑪鉱区の銅・金山で起こった。中国政府は対応に追われている。カリフォルニアに拠点を置くメディアモニタリングウェブサイト、China Digital Times(中国数字時代)によると、共産党は各新聞社に、国営新聞社である新華社の記事に忠実であるように命令をしたのとことである。

外国人記者がチベット内に入ることが許可されることはほとんどない。慎重に扱うべき事柄の場合は特にである。国営メディアは地滑りと同当地域の採鉱に関連があると思われるような推測をさけている。メディアによると地滑りは広範囲にわたり、200万?にのぼるがれきで埋もれているという。エコノミスト発行時には、救助隊、救助犬により66体の被災者が発見された。高度の高さと酸素不足により救助は難航している。

国土資源部の徐徳明副部長は、予備調査から、地滑りは「自然地質的災害」と述べた。後退した氷河によって取り残された岩石が原因とされているが、政府は作業員宿舎が明らかに危険である場所に立てられた理由は説明していない。

インドのチベット亡命政府は、2008年の建設開始以降、急速に進んでいる採鉱に関連する作業が原因で起きた可能性があると述べている。正式には建設開始の2年後にオープンし、チベット高官の多くがセレモニーに出席。520万ドルの投資は、中央政府に属する企業による投資では当時最高額とされた。同道鉱山は中国黄金国際資源有限公司が所有しており、同社は香港、トロントで上場、中国黄金集団泰龍公司が筆頭株主である。

近年、チベットではチベット高原の鉱石採掘を行う企業の後押しに力が入れられている。チベット高原で数多くの鉱石が採掘されている。中国最大の埋蔵量がある銅、スチール製造に用いられるクロマイト、世界最大級のリチウム(電池製造材料)、またウラニウム、金、ホウ砂(セラミック、ガラス材料)、オイルなども豊富である。しかしながら、これら鉱石の採掘は、チベット人にとっての聖地で行われることも少なくない。甲瑪はチベット人とっては、ギャマという名で知られ、7世紀のチベット王の誕生地としてあがめられている渓谷にある。この渓谷の水がラサ川に流れている。 北京に拠点を置くチベット人活動家ウーセルは、ラサ周辺住民は供給される水が汚染されていることを恐れているとブログで述べている。

鉱業業界が直接雇用をもたらさなかったことは、チベット人の怒りに火を注いだ。鉱山のインフラ建設者同様、多くの鉱山労働者も中国他地域出身者である。実際、地滑りの犠牲者のうちチベット人は2名のみと報道されている。国営大企業のマネージャーはたいてい漢民族であり、チベット人よりも同胞民族の方が統制、意思疎通しやすいと考えている者たちである。北京の新聞、中国日報によると、甲瑪鉱山では昨年、191名の地元出身者を雇用したとのことである。この記事によると、漢民族以外の鉱山オペレーターは35%にのぼり、「中国国内鉱業企業では最高率である。」

別の政府系新聞、チベット日報は12月には、この渓谷でモニタリング基地が建設中であることを掲載している。業務の一つとして「地質的災害」の可能性の探査があった。人間と自然が調和した環境問題意識の高い鉱山を徐々に築くこと」が大切だとも述べている。そのような調和に疑問が持たれた。

(翻訳:嘉村)

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