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大韓仏教曹渓宗による声明

(仏歴2556年(2012年)2月21日 韓国)

大韓仏教曹渓宗中央宗会は、中国政府のチベット弾圧について「見過ごすことのできない状況」と述べ、中国軍の早期撤退、良心犯の釈放、僧侶への忠節、強制移住政策の廃止を訴えた。

また中央宗会は、曹渓宗臨時中央宗会において決議文書を採択するとともに中国政府に対する抗議の表明として中国大使館に抗議文書を手渡しに行く予定であることを発表した。さらに中央宗会は、曹渓宗本部執行委員会ならびにチベットの現状を明らかにするための調査委員会の設置の必要性を伝えた。

これは2月21日午後に開かれた、大韓仏教曹渓宗中央宗会分科常任委員会議長ならびに大韓仏教曹渓宗信徒による記者会見で発表された声明において伝えられた。

この声明の中で、大韓仏教曹渓宗中央宗会分科常任委員会は次のように述べた。「1951年以来、中国政府は60年以上にわたってチベットを占領し、120万人のチベット人の命を奪い、宗教弾圧政策によってチベット人の自由と精神性を抑圧してきた。現在、チベットの人々は焼身抗議という極限的な方法によって自由と中国支配からの独立を求めている。このような極限的な抗議行動は2009年に始まり、2012年の今日現在までに焼身抗議を行なったチベット人の数は僧侶と一般市民を合わせて23人に上る。今、この瞬間にも、大勢のチベット人が命がけの行為と知りながらもなお抗議を続けている」

また最近の中国政府の対応について、「中国政府は、平和的抗議を行なったチベット人に対して無差別発砲や殴打といった暴力の乱用を用いているばかりでなく、焼身抗議者の遺体を返すよう願い出た人々に対しても発砲し、弾圧している。抗議行動が起きた地域では、電話やインターネットなどすべての通信手段が断たれ、道路は封鎖され、外国人の入域も禁じられている。これらはすべて、チベットで起きていることを外部に漏らさないようにするために行なわれている」と述べた。

また中国当局に対して、「我々、世界の人々は、チベットの平和と中国支配からのチベット独立を願っている。もうこれ以上、チベットの人々が受けている弾圧を黙って見ていることはできない。現在行われているような取り締りを改めるようお願いしたい」と述べ、「焼身抗議者の遺体をチベット人家族の元に返すこと」「中国軍の早期撤退」「良心犯の釈放」「僧侶への忠節」「強制移住政策の撤廃」を要請した。

大韓仏教曹渓宗本部と三国(韓・中・日)仏教代表団は、チベット問題の平和的解決を目指し、チベットの現状を明らかにするための調査委員会の設置に向けて取り組む姿勢だ。

これについて、声明では次のように述べられた。「2011年11月に行なわれた中国・日本・韓国の仏教徒友好交流会議において、我々は、いのちとしての平等性、平和、智慧を得られるように、そして仏陀が住まわれるような浄土にこの世がなるように、と共に願って宣言文を作った。我々は、この宣言において共に発願した三国の仏教代表団ならびに大韓仏教曹渓宗本部と、チベット問題の平和的解決を目指し、チベットの現状を明らかにするための調査委員会の設置に向けて取り組んでいる。中国軍の弾圧下にあるチベットの現実を黙視して、中国・日本・韓国の仏教発展を願うことなどできない」

今後は中央宗会となる中央宗会分科常任委員会は、決議案を制定するとともに中国政府に対する抗議の表明として中国大使館を訪問し、抗議書簡を手渡す用意があるとの見解を発表した。

分科委員長のテオ師は、「本日、私たちは中国政府に対し、チベットにおける弾圧を停止するよう求める声明を発表した。曹渓宗臨時中央宗会は来たる3月に決議案を作成するとともに、抗議の表明として中国大使館を訪ねる予定だ」と述べた。

またテオ師は、公的声明を発表した理由について次のように語った。「韓国政府はチベットが危機的な状況にあることを認識しているが、中国政府との関係があるので解決に向けた積極的な取り組みができない。韓国の仏教徒社会も中国の仏教徒社会との関係があるので積極的な立場を取ることはできないが、しかし我々は、チベットの現状を懸念している韓国仏教徒社会の見解を伝えることこそ最善の道であるという結論に至った。チベットで起きていることは、すべての仏教徒が懸念して然るべき問題である。仏教徒社会が一致団結してこの問題を前面に出し、徐々に解決へと向かわせていかなければならない。我々曹渓宗臨時中央宗会は、執行委員会との協議を経て仏教社会のスポークスピープルとなり、活動範囲を広げていけるものと考えている」

これについて教育委員長のポバン師は、「中央宗会は執行委員会ではない。韓国の仏教徒は、チベットの現状を心から気の毒に思っている。中央宗会もまた、心からの願いとして声明を発表した。執行委員会は自らの役割を適切に果たすべきだ。我々は中国政府に遠慮する必要はない。我々は国連に請願を発表するよう求めるとともに、政党、とりわけ国会議員である仏教徒の方たちに対し、この問題に一致団結して取り組んでいただくようお願いしたい」と語った。

韓国仏教連合団は2012年4月に行われる第3回中国世界仏教フォーラムに参加するが、仏教社会の真っ向からの取り組みは容易ではなさそうだ。

ポバン師は、「我々の声明を発表するにあたり、執行委員会はマスメディアを使った。本部はチベットの現状を明らかにするための調査委員会を設置し、執行委員会に報告を行なう」と述べた。連携的な取り組みを強調するなか、ポバン師は「仏教徒団からは、我々が協力していけるような返事をもらえるものと考えている。チベット問題が解決されるまで、我々は心をひとつにして取り組んでいく」と語った。

(以下、声明文全文)

中国政府によるチベット弾圧の停止を求めます 

1951年以来、中国政府は60年以上にわたってチベットを占領してきました。これにより120万人のチベット人が命を落とし、今なおチベットの人々は中国政府の宗教弾圧政策によって自由と精神性を抑圧されています。

現在チベットでは、チベットの自由と中国支配からの独立を要求する手段として、焼身抗議という極限的な方法が取られています。このような極限的な方法は2009年に始まり、2012年の今日現在までに焼身抗議を行なったチベット人の数は、僧侶と一般市民を合わせて23人に上ります。今、この瞬間にも、大勢のチベット人が命がけの行為と知りながらもなお抗議を続けているのです。

中国政府は、平和的抗議を行なったチベット人に対して無差別発砲や激しい殴打など暴力の乱用で応じているばかりでなく、焼身を図った僧侶の遺体を返すよう願い出た人々に対しても発砲し、彼らを弾圧しています。抗議が起きた地域では、電話やインターネットなどすべての通信手段が断たれ、道路は封鎖され、外国人の入域も禁じられています。これらはすべて、チベットで起きていることを外部に漏らさないようにするために行なわれているのです。

大韓仏教曹渓宗中央宗会分科常任委員会議長をはじめ、ここにいる我々全員は、中国当局に対して申し上げます。我々、世界中の人々は、チベットの平和と中国支配からのチベット独立を願っています。もうこれ以上、チベットの人々が受け続けている弾圧を黙って見ていることはできません。平和的抗議者への対処の方法を改めるよう求めます。また、焼身抗議者の遺体をチベット人家族の元に返していただくよう求めるとともに、「中国軍の早期撤退」「良心犯の釈放」「僧侶への忠節」「強制移住政策の撤廃」を求めます。

2011年11月に中国・日本・韓国が合同で行った仏教徒友好交流会議において、私たちは、いのちとしての平等性、平和、智慧を得られるように、そして仏陀が住まわれるような美しい世界にこの世がなるように、と共に願って宣言文を作りました。私たちは、この宣言文において共に発願した三国の仏教徒代表ならびに大韓仏教曹渓宗本部と連帯してチベット問題の平和的解決を目指し、チベットの現状を明らかにするための調査委員会を設置するよう取り組んでいます。中国軍の弾圧下にあるチベットの現実を黙視して、中国・日本・韓国の仏教の発展を願うことなどできません。

最後に再度、平和と自由のために命を犠牲にしたチベットの人々に哀悼の意を捧げ、釈迦牟尼仏が彼らを浄土へと導いてくださるようお祈り申し上げます。私たちは、中国当局によるチベットならびにチベット人への弾圧についてより多くの方々に知っていただけるよう今後も呼びかけ続けていく所存です。チベットの状況が改善され、チベットに真の平和が訪れる日まで、この呼びかけが終わることはありません。

仏歴2556年(2012年)2月21日
大韓仏教曹渓宗中央宗会分科常任委員会議長、大韓仏教曹渓宗信徒

(翻訳:小池美和)

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