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国連人権理事会:中国に人権侵害を止めるよう求める声

(2010年9月15日 ダラムサラ)

現在ジュネーブで開かれている第15会期国連人権理事会(9月13日から10月1日)において、チベット知識人および人権運動家に対する人権侵害問題が議題としてとりあげられた。

ナビ・ピレイ人権高等弁務官は、「平和的な反体制者や人権運動家、ジャーナリストや法律家、そして市民社会運動などを抑えるために特別法を施行し抑圧政策を講じている国がある」ことを指摘し、「人権擁護者保護への早急な対策が求められている」ことを強調した。
さらに同氏は、国連人権理事会や国際社会がはっきりした態度で人権擁護者を支援していくよう強く求めた。

非抑圧民族協会(独ベースの人権擁護団体)の代表はカルマ・サンドゥップ氏の例を挙げた。
カルマ・サンドゥップ氏は実業家、慈善事業家、環境保護活動家などの顔を持つ著名なチベット人である。三江源生態環境保護協会の設立者でもある彼は、1998年に盗掘された考古物を購入した罪で、今年15年の懲役刑を言い渡された。
浦志強弁護士によると、考古物を購入した1998年には彼が考古物取引許可証を持っていたことが判明し、中国政府は彼を不起訴処分にしたという。

ではなぜ今年の1月になってサンドゥップ氏が再逮捕されたのか。サンドゥップ氏には二人の兄弟、リンチェン・サンドゥップとジグメ・ナムギャルがいる。
チャムド地区で警察職員が密猟していたことを告発したことを咎められて二人は2009年8月から拘留されているが、この二人の兄弟をサンドゥップ氏が弁護したことが彼の逮捕と関係しているらしい。「サンドゥップ氏が兄弟の弁護をしたことが有力者の気に入らなかったようだ」と、ニューヨークタイムズ紙も報道している。

非抑圧民族協会代表の Tenzin Samphel Kayta 氏によると、サンドゥップ氏は「数ヶ月に渡る取り調べの間に警察当局によってひどい拷問を受けた。裁判所も彼の証言を認めず却下した」という。

さらに Kayta 氏はサンドゥップ氏の衰弱ぶりを彼の妻の文章を引用して説明した。「‥‥私は初め彼が誰だか判らなかった。あの恰幅のいい堂々としたした体がどうしたらあんなに小さく弱々しくなってしまうのだろう。すれ違った彼の体はまるでか細い学生のようだった。」

一年間で、彼の家族6人が逮捕されて有罪判決を受け、拷問を受けているという。そのうち4人は現在刑務所で強制労働による「再教育」を受けており、あとの2人は行方も明らかではない。

Kayta氏は中国政府に対し、国連人権理事会高等弁務官と人権擁護者に関する特別調査委員会、そして拷問防止委員会の提案を受け入れ、「チベットの文化人および人権運動家に対する人権侵害を止める」ように要請した。

中国人代表からいつものように横槍が入りKayta氏の報告は中断させられたが、「NGOの代表も信任を受けて派遣されて来ている。同意するしないに拘わらず、私たちには彼らの報告を聴く義務がある」という米代表の弁護もあり報告は結局最後まで続けられた。会場の人々の関心もより高まったようであった。

(翻訳:中村高子)

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