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ダライ・ラマ法王、災害犠牲者のための特別祈祷法要を執行

 2010年8月14日 ダラムサラ

ノーベル平和賞受賞者でチベット仏教最高指導者のダライ・ラマ法王は、8月14日、北インドのラダックおよびパキスタンの水害、ロシアの森林火災、アムドのドクチュ(甘粛省甘南チベット自治州舟曲県)の土石流災害により命を落とした人々とその家族のための特別祈祷法要を執り行なった。

ダライ・ラマ法王は、今回の災害について次の声明を発表した。

パキスタンとインドで発生した水害により多くの方々が命を落とされたことを深く悲しんでいます。謹んで哀悼の意を捧げますとともに、支援金を送り、迅速な救援活動が行なわれますよう祈念申し上げます。
   
同時に、アムドのドクチュ(甘粛省甘南チベット自治州舟曲県)を襲った土石流災害により多くの方々が命を落とされたことは悲しみに堪えません。この度の災害は何十年に一度の壊滅的な大災害であったと報じられています。温家宝首相が現地を訪問され、救援活動の陣頭指揮を執られたことは、私も聞き及んでおります。

専門家によれば、このようにきわめて希有な大洪水やロシアの森林火災は未曽有の地球温暖化と環境破壊に因るものであるといいます。
   
我々が共有するこのデリケートな生態環境を守っていくには、国を越えて一致団結した取り組みが必要です。
   
我々が今朝、ここ、ダラムサラで捧げる心からの祈念は、災害が発生した場所がどこであるかにかかわらず、災害の犠牲となったすべての人に無条件に届くものであらねばなりません。

ダライ・ラマ法王は同日、ダラムサラの主寺院であるツクラカンで執り行なわれた別の祈祷法要も執り行なった。この祈祷法要には、チベット仏教カギュ派の最高位の化身ラマであるカルマパ17世も列席した。チベット亡命政権の大臣をはじめとする議員や職員などチベット人をはじめ、様々なNGOの代表者など数百人が参列した。

この祈祷法要は、中央チベット政権(the Central Tibetan Administration)の宗教・文化省ならびにダラムサラにあるドメ(アムド)中央運営委員会(the Central Executive Committee of Dhomey (Amdo))により主催された。

ドメ中央運営委員会の委員長で亡命チベット議会のドメ選出議員でもあるイシ・ドルマ女史によれば、ドクチュ(甘粛省甘南チベット自治州舟曲県)の洪水と土石流災害の被災者救援プログラムがすでに進行中であるという。

カシャック(内閣)は12日、世界中のチベット仏教僧院、協力団体、慈善団体、個人にたいし、支援金ならびに支援物質の援助を呼びかける声明を発表している。

その声明の中でカシャックは、「亡命チベット人の努力を結集させることが、当面の最重要事項であり、これがチベット内外のチベット人の長期の安寧となる」と述べている。

中国メディアの報道によれば、ドクチュ(舟曲県)の土砂災害の死者は13日現在で1156人となり、588人が行方不明であると推定される。被害は甚大であり、多くが負傷し、家を失った。

 (翻訳:小池美和) 
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