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西側諸国はチベットのために立ち上がるべき

(2010年2月18日 ザ・ハフィントン・ポスト紙
ローリー・フィッツジェラルド(アイルランドのジャーナリスト))

1959年以降、ダライ・ラマ法王は中国のチベット占領に対し非暴力の抵抗運動を指導してきた。だが、チベットは依然として独立できないでいる。運動は成功していない。これは、悲しい現実だ。

暴政は、平和的な抵抗によって必ず克服されると私も信じたい。非暴力運動によりインドは英国から独立を果たした。しかし、非暴力運動がなくても、英国は撤退していただろう。ナチスの機甲部隊や中国政府に平和的抵抗をするとどうなるだろう。自由のために、暴力的蜂起が有効だということは、残念ながら歴史が証明している。アメリカの独立は暴力によって達成されたし、それは、アイルランド、ハイチ、それ以外の国でも同様だった。

今日、チベットの首都であるラサの多数派は漢民族となっている。中国政府が長年にわたり、中国人移住政策を採ってきたためだ。青蔵鉄道の開通により、移住はさらに容易になり、加速している。将来、チベット全体の人口の過半が、中国政府に忠誠を誓う漢民族となるだろう。そうなったら、チベットは永遠に独立できない。

ダライ・ラマ法王の暴力反対の姿勢は、世界中に強い道徳的模範を示した。世界で最も解決困難と見える紛争を平和的手段で解決する可能性を追求することで、独立戦争の成功よりもさらに偉大な地点を目指しているといえなくもない。だが、チベットはもうすぐ、チベット人のものではなくなるかもしれない。チベットは占領されたままで、ダライ・ラマ法王は祖国を訪問して、自国民と会うことすら出来ないのだ。

今日、ホワイト・ハウスでオバマ大統領は、一国の指導者として、亡命中の、一国の指導者であるダライ・ラマ法王と会見する。大統領は、ダライ・ラマ法王の戦いは、(黒人大統領である自らが究極に正当性を擁護している)キング師の非暴力市民権運動と共鳴する——とダライ・ラマ法王に言うのだろうか? ダライ・ラマ法王と肩を組んで、「必ずいつか一緒に勝とう」と言うのだろうか?  それとも、「一緒の写真撮影、ありがとう。これからも自分たちで頑張りたまえ」と言うのだろうか?

ダライ・ラマ法王のビジョンが成功するためには、西側世界全体が、中国に巨大な圧力をかける必要がある。われわれは一致団結して、チベットが独立できなければ経済制裁を行う、と言う必要があるのだ。今のところ、米国や欧州にとって、安価な耐久消費財の方がチベット独立より重要なように見える。

中国の暴政からチベットが非暴力的手段で独立することは、人類全体に対して、深遠かつ消えることのない意味合いを持つだろう。チベットが平和的に独立すれば、非暴力は本当に有効だと世界は思い知ることになる。
そうした実例が生まれれば、暴力に加担する人々の論拠を殺ぎ、テロリズムを撲滅し、人類は戦争を克服できる。非民主的専制国家に対しても非暴力の抵抗は有効だ、と世界に知らしめることの意味は計り知れない。

チベットが独立できないのは、ダライ・ラマ法王の恥辱でなく、西側諸国の恥辱である。安物のガラクタ品を欲するのか? それとも、チベットの独立、そして、それとともに到来する人類平和の新時代を欲するのか?西側諸国は選択する必要がある。

(翻訳:吉田明子)

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