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オバマ大統領、ダライ・ラマ法王と会談へ:
およびダライ・ラマ法王の特使と中国との対話に関する報告

(2010年2月2日 RFA

ダラムサラ:ホワイトハウスの報道官は火曜日、オバマ大統領はダライ・ラマ法王との会談を予定していると語った。これに対し中国は、オバマ大統領がインドに亡命中のダライ・ラマ法王との会談を行なえば米中関係を深刻に損なうことになると警告している。

報道官は「オバマ大統領は昨年中国を訪れた際、ダライ・ラマと会談を行なう予定である旨を中国指導部に伝えた。その意向に変わりはない」としたうえで「日程については後日発表される」と述べ「ダライ・ラマは国際的に尊敬されている宗教・文化的指導者であり、オバマ大統領の会談もその範疇でのものとなる」と語った。

ダライ・ラマ法王は昨年10月、ワシントンの米国連邦議会議事堂で行なわれた式典で、下院外交委員長を務めた故トム・ラントス氏の人権問題への貢献を記念する「ラントス人権賞」を授与された。その時点ではダライ・ラマ法王とオバマ大統領との会談は確約されていなかった。

ダライ・ラマ法王の訪米中、ホワイトハウスのロバート・ギブズ報道官は、オバマ大統領は中国との互恵関係を強化すべく努力しているというが中国政府の圧力に屈っしているのではないかとする見方を否定した。

共和党のなかには、オバマ大統領が中国政府に叩頭しているとしてこれを糾弾し、チベットにおける締めつけ強化を米国が受け入れたものと中国側にみなされてしまうのではないかと危惧する議員もいた。

物別れの対話

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写真:特使ロディ・ギャリ(中)とケルサン・ギャルツェン (右)

その一方でダライ・ラマ側の代表者によれば、チベット亡命政権が提示している対話の目指すところを中国側が歪曲しているために、対話は行き詰まったままだという。

ダライ・ラマの特使であるロディ・ギャリ氏は火曜日、チベット亡命政権があるインド北部のダラムサラで行なわれた記者会見で、「交渉のなかで問題が生じたのは、中国の全チベット地域をひとつの統一体とするアプローチが我々側と中国側では異なっていたからだ」と語った。

チベット亡命政権は、チベット自治区と中国西部の雲南省、四川省、甘粛省、青海省の四つのチベット人地域が統一され、ひとつのチベット人の自治体となることを望んでいる。

今回の対話は2002年に対話が再開されてから9回目となり、1月31日までの5日間にわたって行なわれた。

ロディ・ギャリ氏は「中国側の代表者は、チベット人側の提案は中国の国益を損ねるものであってはならず、中国憲法に反するものであってもならないし、中国の少数民族の国家への忠誠心を危険にさらすものであってもならない、と言明した」と説明したうえで、「ダライ・ラマ法王の提案に従うならば、これら三つの要求はすべて満たされる。我々は分離も独立も試みておらず、中国憲法に則った処置を求めているだけだ」と語った。

ロディ・ギャリ氏は「中国側の代表者は、ダライ・ラマ法王に関する多くの事実を歪曲していた」としたうえで「対話のなかで中国政府は、チベット亡命政権はチベットの古い社会を復興させ、チベット自治区における中国の支配力を奪おうともくろんでいるとして我々を糾弾した。これに対し我々は、古い社会を復興させようなどとは夢にも思っておらず、ましてダライ・ラマ法王がチベット亡命政権にチベット自治区を乗っ取らせようとしているなど、あろうはずがないと伝えた」とロディ・ギャリ氏は語った。

ロディ・ギャリ氏は、中国政府が今回の対話に備えるにあたって重要なステップを踏んだとして、中国政府がこのほどチベット自治区とその他の中国国内のチベット人地域を統一するための政策を模索する会議である第五回チベット工作フォーラムに中国周辺のチベット人を招聘したことに注目していた。

しかしながら中国政府はチベット地域の統一化を呼びかけるには至らなかった。

全チベット人が、チベット人が自治するひとつの自治体のもとで暮らすことを見据えた政策——まさにこれがチベット亡命政権とダライ・ラマ法王が求めているものである。しかし、ひとつの政体という考えが中国側を怒らせてしまう。中国側はこれを“大チベット圏”の設定という名目の中国からの分離行為と言う」とロディ・ギャリ氏は述べた。

激しく異なる見解

中国側の代表として対話の席についた中国共産党統一戦線工作部の朱維群副部長は、北京で開かれた記者会見で「いつものことであるが、今回の対話においても双方が激しく対立した」と述べた。

朱維群副部長は「中国中央政府はダライ・ラマに対し、分離行動をやめ、チベットや台湾が中国の不可分の領土であることを認め、中華人民共和国を彼らが属する唯一の政府として認識するよう求めている」と語った。

しかしダライ・ラマ法王の特使との対話については、「良い面もあった」とし、「双方の意見の相違について効果的に語り合うことができた。合意に至るのに双方がいかにかけ離れた見解を持っているか認識することができた」と語った。

同部の部長でもある中国人民政治協商会議全国委員会の杜青林副議長もダライ・ラマ法王の二名の特使と会見したと中国国営メディアは伝えている。

新華社通信によると、杜青林部長は2月1日の声明のなかで「中国の領土と主権に関する問題に交渉の余地はなく、中国政府は譲歩しない」と発表したとされる。

参考:
(翻訳:小池美和)

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