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インドのシン首相、「インドが中国と違うのは、価値ある成長を遂げていることである」と語る

(2009年11月25日 The Times of India

(ワシントン)「チャイナ(陶器)店で暴れる牛」という表現は温厚なインドのシン首相には通常は似つかわしくないが、しかし月曜日の晩、中国の台頭に隷従している聴衆をまえにしたシン首相には、陶器を扱うがごとく丁重に厄介な隣人に接する姿勢はなかった。

歯に衣きせぬシン首相の発言の背景には中国と米国の交渉をめぐるインドの問題があり、シン首相は「中国側にはある程度の発言力がある。しかしながら、その理由については完全にはわかりかねる」と見解を述べた。

シン首相はこの発言の前置きとして聴衆に、「インドは中国との長年にわたる国境問題があることを認識しており、対話を通してこれを解決しようと試みている。ひとまずは、インド・中国間の国境問題解決を保留とし、国境線における平和と安定を維持することで合意している」と述べ、さらに「この確約は中国首脳部から来たものであると言っておくべきだろう」と、中国政府が100パーセント筋書きどおりに動いているのではないことをほのめかした。

シン首相は「インドの考えは中国を除く他の国々と同じであり、中国が大国として平和的な成長を遂げることを望んでいる」と中国政府に対する異議を述べ「“迎合”は米国同様にインドにとっても正当な戦略である。我々自身、中国についてはこの5年間必死に迎合しようと努めてきたのであり、今日、中国はインドの主要な貿易相手国である」と語った。

シン首相の発言の背景には先週のオバマ大統領の中国訪問がある、とインドの専門家は分析している。オバマ大統領は南アジアの平和と安全を守る仕事を東アジアの強国にアウトソーシングしようとしているのではないか、対等のパートナーとならない場合にはインドにとっての脅威となることを認めているのではないか、と考える専門家もいる。国境問題をめぐる中国との緊張が新たに高まり、ダライ・ラマ法王の国境地域訪問に中国政府が抵抗を示した直後のことでもある。

シン首相はインドと中国の経済成長を比較されたことに意外にもいらだちを見せ、「中国の成長がインドに勝っていることに疑いの余地はない」としたうえで「しかしながらGDP(国内総生産)の成長以上に大切にしなければならないものがある。基本的人権を尊重すること、法律を尊重すること、多文化・多民族・多宗教の権利を尊重すること——このようなことにこそ価値があると私は考えている。したがって、GDPではインドは中国に劣るかもしれないが、中国が歩んでいるような道をインドも踏襲したいと考えていないことだけは確かである」と語った。

(翻訳:小池美和)

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