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「立場に注意し、連携を保護せよ」中国がオーストラリアに告げる

(2009年8月19日 ロイター通信)

北京:中国はオーストラリアに対し、リオ・ティント(多国籍鉱業・資源グループ)の件や騒乱の起きた新疆ウイグル自治区に関する立場に注意するよう要求した。しかし両国が410億ドルのガス取引を交わした翌日、中国は両国がより幅広い連携を守っていくべきであると述べた。

中国外務省による水曜日のコメントは、オーストラリアの首都キャンベラが新疆ウイグル自治区から亡命したウイグル人の指導者であるラビア・カーディル氏(Rebiya Kadeer)にビザを発行したために、北京が外務次官Yafei氏による訪問を取り止めにしたというオーストラリアの声明についてロイター通信が行った質問に対する返答であった。

中国は、先月の新疆ウイグル自治区でのウイグル騒乱を扇動し、ウイグル民族が漢民族を攻撃したとしてカーディル氏を非難しているが、彼女は何度も否定している。

オーストラリア人Stern Hu氏を含む、英国系オーストラリアの巨大採掘企業リオ・ティントで働く4名の従業員の身柄を中国側が拘束して以来、北京市とキャンベラとの間の緊張は高まっている。

これら4名の従業員は先週、商業上の機密の入手や贈収賄の容疑で逮捕されている。これに対しリオ・ティントは、従業員は間違いを犯しておらず、彼らを擁護するという意向を示している。

ロイター通信へのファックスの中で、中国外務省スポークスマンQin Gang氏は自らの訪問がカーディル氏をめぐる議論が理由で取りやめになったとは認めていないが、中国の懸念については明確に示している。

ガン氏はリオ・ティント従業員をめぐる議論や彼らに対する非難に関して、「中国の立場は明確であり、オーストラリアも私たちの懸念を十分に理解している」と述べた。

しかしながら、ガン氏(Gang)は中国外交術に特徴的な広汎な言葉を用い、この不和が激しさを増すことを北京は望んでいなかったとも暗に示している。

「お互いの利益や懸念に敬意を払って考慮に入れ、両国関係の繊細な問題に的確に対処していくことでオーストラリアとの関係を正しい方向へ発展させていきたいと願っている」とガン氏は言う。「両国間のより幅広い連携を保護するために実際的な行動を用いる。」とも述べた。

ガン氏のコメントは、オーストラリアのLNG(液体天然ガス)事業において、アメリカ大手エクソンモービル・コーポレーションが液体天然ガスをペトロチャイナに売却する契約を結んだとオーストラリア政府が述べた翌日に公表された。取引額は500億ドル相当。

分析専門家は、リオ・ティントでの逮捕や新疆ウイグル地区をめぐる闘争がきっかけで政治関係が気まずくなったとはいえ、オーストラリアと中国はお互いをあまりに必要としているため、両国間の商取引はさほど大きな影響を受けないであろうと分析している。

オーストラリアの資源エネルギー大臣マーティン・フルグソン氏(Martin Ferguson)はたびたび北京を訪問、ガス取引に値をつけ、中国当局と会合を行っている。

中国は、彼らが「分離主義者」と呼ぶ亡命チベット政権の指導者ダライラマ法王と高官協議を行ったフランスやドイツなどの国々に対しても厳しい非難を浴びせている。

北京はこのような場面では通例、他方が苦情を聞き入れたと主張した後で自らの苛立ちを示すのを止めている。最近のキャンベラに対する怒りもこれと同様のパターンを辿るものと見られる。

しかし中国の公認英字新聞であるChina Dailyは、この憎しみが今後しばらくの間は残る可能性があることを暗に示している。

同新聞の社説には、「最近の出来事や状況の変化は、双方を切り離しておこうとする力が猛威を振るっていることを示唆している。キャンベラにはその責任がある。」とある。

(翻訳:櫻木晴子)

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