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世界各国のチベット支援団体が集合、国際会議を開催

(2008年11月29日)

(グルガオン)国際チベット支援団体特別会議が3日間に渡って開催される。主催はインドのチベット支援団体で、チベットで現在も続いている深刻な状況と現在の国際情勢を踏まえて話し合いを行なう。

会議は11月29日からデリーに近いグルガオンにおいて開催され、30カ国から100名の代表者が集まる。主賓としてチベット亡命政権内閣主席大臣のサムドン・リンポチェ教授が参加するほか、チベット亡命政権議会議長のカルマ・チョペル氏、大臣でデリーのダライ・ラマ法王事務所の代表も務めるテンパ・ツェリン氏が参加。国際会議の議長を務めるのはインドのチベット支援団体(Core Group for Tibetan Cause)のN・K・トリカ博士で副議長はビジェイ・クランティ氏。

世界各国のチベット支援者たちにチベット本土での現況と11月17日から22日までの6日間に渡ってダラムサラで開催された亡命チベット人による特別緊急会議の概要を伝えるのがこの会議の目的だが、チベット運動をさらに強力に進めていくための話し合いも行なわれる。

会議の開催にあたり、テンパ・ツェリン大臣がダライ・ラマ法王のメッセージを読み上げた。

以下、ダライ・ラマ法王のメッセージ:

「チベットを支援してくださる世界各地のみなさんがインドで特別会議を開催されることを大変うれしく思います。チベットの人々の苦しみを終わらせるためにチベット運動をいかに進展させていけるかという課題について話し合うために遠方より起こしくださった参加者のみなさんにお礼を申し上げます。

 常々申し上げておりますように、チベット問題は道徳と正義の問題ですから、みなさん全員がチベットの専門家であられる必要があるとは私は考えていません。いうならば、みなさんは正義の専門家です。
 チベット問題はチベットの人々の権利のみならず、世界的な局面に関わる問題でもあります。チベットの文化遺産は仏教哲学の不殺生と慈悲に基づくものです。つまり、600万人のチベット人だけでなく、仏教文化を共有し、この世の平和と調和に寄与していると考えられる1300万人の問題なのです。
 第二に、チベット問題は環境問題でもあります。チベットの自然環境は壊れやすく、何十億もの人々に広範囲におよぶ影響を与えることになるという報告を科学者たちはまとめています。
 第三に、チベット問題はインドと中国というふたつの大国と密接に関わり合っています。チベット問題を有意に解決するということは、両国を合わせれば世界人口の三分の一になるインドと中国の国家間に平和をもたらすのに貢献することになります。

 民主的に選ばれた我々の政治指導部が、先日ダラムサラで開かれた特別緊急会議の結果をみなさんにご報告します。特別緊急会議は、私が招集するよう提案しました。民主的に選ばれた我々の指導部が、チベットの人々の意見の相違、悪化の一途を辿っているチベットの現況、現在の国際社会のシナリオを十分に把握し、さらには、チベットの人々のために、今までとは違うアプローチについて考えてもらいたかったからです。
 チベット人の代表者たちが行なった特別緊急会議での提案に基づいて、みなさんも今後のチベット運動についてフランクで腹蔵のない話し合いをなされますよう願っております。チベットの人々の心の底からの願いを実現するために、我々が取り得る最善の方法を、民主的に選ばれた我々の指導部に提案していただきたいのです。

 みなさんの会議は、チベットの人々とチベット本土の社会がまさに試練の真っ只中にある時期に開催されます。今年の3月以降、チベットの人々は果敢にも中華人民共和国の政策に対する不満を表明し、長年こらえてきた憤りをあらわにしました。自国の人々の利を最優先に考える政府ならば、どこの政府であれ、チベットという土地で起きている問題の重さに気づき、事態を改善するための手段を考えたでしょう。しかしながら、中国政府はそのような措置を取るどころか、正義と平等を求めるチベットの人々の叫びを完全に無視し、チベット人全体を弾圧しました。チベットでは厳しい状況が続き、多くの市街において膨大な数の警察と軍隊の姿があります。事実、チベットのいくつかの地域では事実上の戒厳令が敷かれており、チベット人は非常事態下で暮らしています。チベット本土のチベットの人々の暮らしは非常に危機的な状況に達しています。我々を支援してくださる方々のあらゆる援助を、彼らは必要としているのです。

 ご承知のように、私は、チベットと中国の双方が納得のいくチベット問題の解決策を見いだすべく中国指導部に誠意を尽くしてまいりました。
 私の特使は、中国指導部に対し、チベットの人々の悲願のみならず中華人民共和国の統一と安定を考慮した中道のアプローチに全力で取り組むという私の公約を明確に伝えました。2002年に中国指導部との対話が再開されて以来、そのような解決に向かうものと私は期待していたのです。
 私の特使は先日の第8回目の対話の場で、中国指導部に対し、チベットの人々の基本的要求の明確なアウトラインを提示しました。このような要求は中国憲法に明記されている権利です。
 残念なことに、特使は、道理をわきまえた対話に繋がり得るあらゆる扉が閉ざされてしまったことをはっきり知って帰ってくる結果となりました。中国政府は私の個人的な安寧についてのみしか話し合おうとしないのです。

 チベット問題はチベットの人々全体の安寧についての問題であり、私個人についての問題ではありません。チベットの人々の公益に基づいて考え、決定していかねばならないのです。
 しかし、中国指導部の硬直した姿勢や政策を改善するよう説得するには、チベットの人々の声だけでは不十分であることが明らかになってきています。チベットの人々の苦しみを多少なりとも軽くできますように、私は、国際社会に引き続きのご尽力をお願い申し上げます。
 このようなご尽力をいただくなかで、世界中の支援団体のみなさんは重要な役割を担ってくださっています。

 窮地にあるチベットの人々のために毅然と立ちはだかってくださったチベット支援団体のみなさまに、心からの感謝の念を表明させていただき、話を締めくくりたいと思います。
 みなさんは我々に対する支援の光源です。それにはただ続けるということだけではなく、さらに支援していこうと努力する意志を要してくださっていることを、私は確信しています」

式辞のなかで主席大臣は、チベット支援団体の会議は中央チベット政権の手段として使うために開かれるのではないと述べた。
 会議のメンバーは自発的に智恵と資財を使って、チベット問題の解決策を見つけるためのこの会議を開催してくれた、と主席大臣は語った。
 また、ダラムサラで開かれた特別緊急会議の概要を語るなかで、特別緊急会議は今年3月にチベットの人々によって払われた犠牲に報いるために召集された、と主席大臣は語った。
 我々は自由な世界に住んでいるのであり、中国政府の圧政下で苦しんでいるチベットにいるチベット人のことを見過ごしたままでいることはできない。彼らの苦しみを軽くするために我々が取り得るベストの方法とは何であるのか考えている、と主席大臣は語った。
 チベット内外のチベット人の圧倒的大多数が中道のアプローチを支持しているのは水晶のように透明な事実であり、このことは特別緊急会議のなかで明確に立証された、と主席大臣は語った。

主席大臣は、国際チベット支援団体特別会議を主催したインドのチベット支援団体のメンバーに謝意を表明した。

カルマ・チョペル議長は、先般の特別緊急会議の提案について詳しく報告。この会議をチベット史における節目とし、チベット問題解決のための一貫した支援の継続を支援団体のメンバーに呼びかけた。

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