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チベット国旗掲揚の罪で、僧侶が11年の禁固刑

チベット人権民主センター(TCHRD)によって確認された情報によれば、禁止されているチベット国旗を掲揚した罪で、チベット自治区(TAP)のカンゼ地区(四川省)出身の2人の僧 — ロプサン・ケンドゥップ(22際)とギャルポ(26歳) — に対して11年の禁固刑が下された。

近年、四川省カンゼ地区は中国政府当局による取締りの重点地域となった。このことは、逮捕・拘留およびその他の人権侵害のほとんどがこの地域から報告されている事実によって確認されている。ここでは地域のラジオ塔に掲揚されたチベット国旗に関する多数の事件があった。

チベット人権民主センターによって確認された情報によれば、ギャルポは2004年1月に逮捕され、その1ヶ月後の2004年2月にロプサン・ケンドゥップが故郷で逮捕された。2人が伝達手段もなく拘留される一方で、2人の行方や安否に関するニュースは何ヶ月もの間親類・家族にも知らされていなかった。伝えられるところによれば、2人の行方が判明したのは、最近、カンゼ中級人民法廷によって下された有罪判決によってのことだった。2人は現在、カンゼ地区のダルツェンド刑務所に拘束されている。

ロプサン・ケンドゥップとギャルポの拘留および有罪判決は、中国の刑事訴訟法の多くの条項に違反する。2人は任意に拘留され、法廷では刑事訴訟法は遵守されず、無実を訴えるための自由で公平な裁判も行われることなく有罪判決が下された。2人の家族はほぼ一年の間、逮捕と拘留に関して通知されていなかった。親類・家族らが拘留された2人に面会する権利も同様に否定された。

ロプサン・ケンドゥップとギャルポのケースは、中華人民共和国が批准している「市民的、政治的権利に関する国際規約」(ICCPR)内に記載された規約の明らかな侵害にあたる。ICCPR第9条には、「すべての者は、身体の自由及ぴ安全についての権利を有する。何人も、恣意的に逮捕され又は抑留されない」と明記されている。2人のケースは、「何人も、ほしいままに逮捕、拘禁、又は追放されることはない」と規定する世界人権宣言(UDHR)の第9条の侵害を実証している。また同様に、「すべて人は、自己の権利及び義務並びに自己に対する刑事責任が決定されるに当って、独立の公平な裁判所による公正な公開の審理を受けることについて完全に平等の権利を有する」とする世界人権宣言第10条の違反にも該当する。

中国政府は、国の統一や社会的安定に対して非常に重大な懸念を抱いている。チベットの問題に対する過度の政治的過敏さが原因で、中国政府は、独立を支持するか民族主義を表明するようないかなる表現・行動に対しても非常に厳しい弾圧を強いている。このような情況下において中国政府は、チベット国旗、ダライ・ラマやチベット亡命政権の指導者の肖像および政治的内容を含む文章表現を禁止した。これらに抵触する活動はすべて「国家の安全を危険にさらす」罪とされてきた。

2004年12月時点で、チベット人権民主センターは、チベット人政治犯である146人が刑務所および拘留センターで刑期をつとめていることを確認している。これらの政治犯のほとんどすべてが、基本的人権及び自由の行使と、更には明らかな「国家の安全を危険にさらす」犯罪行為の門で服役している。

中国政府が刑事訴訟法において、自国の多数の市民の正当な権利の妨害を阻止するために「国家の安全を危険にさらす」行為の範囲を指定し、明確化することは避けられない。チベット人権民主センターは、中国政府当局者に対し、ロプサン・ケンドゥップおよびギャルポに対して、中国の刑事訴訟法の下で、公平な裁判を受ける機会が与えられるよう、適切な法的抗議を促したいと考えている。2人の活動はまさに、基本的人権の行使に対する彼ら自身の意見や考えの表明に他ならないことから、チベット人権民主センターは2人の僧を無条件に解放するよう中国の政府当局に呼びかけている。

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