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ホーム>ニュース>2004年>チベット自治区 オンライン監視目的 インターネットIDカードシステムが導入

チベット自治区 オンライン監視目的
インターネットIDカードシステムが導入
サイトアクセス・メール内容もチェック可能 個人も特定

2003年からラサの居住者はインターネットエクスプローラー等での接続やインターネットカフェでのメールの送受信の際に個人登録番号とパスワード入力が必要となり、インターネット監視システムが新たに導入されていたことが、最近明らかになった。これは、中国政府がチベット自治区(TAR)のコンピュータ利用者に対して情報監視を行うための一環である。この情報監視システム、コンピューターに埋め込まずに個人の利用者に押し付けるところが独特だ。

インターネットIDカードの裏面

インターネットIDカードの裏面

ラサに居住しインターネットを使いたい者は、インターネットIDカード、つまり「インターネット閲覧登録カード(申し込みの際、パスポート又は身分証明書の情報記載が必要市民)」なるものを入手しなければならない。これは、インターネットカフェ等から安価(US$2以下)で購入できる。カードを発行しているのは、ラサ公安当局に属する「ラサ・インターネットセキュリティ公安室」であり、インターネットカフェの営業権などの発行もここである。

「登録は簡単。カードなしでは、インターネットが使えない」 チベット人女性(28歳)

インターネットIDカードの表面

インターネットIDカードの表面

「ラサ・インターネットセキュリティ公安室」は、禁止されているサイトにアクセスしたりチベット独立内容のメールを受信したりした疑いのあるチベット人が尋問されている場所でもある。
「皆、自分たちが見ているウェブサイトやEメールの内容を同じように警察も閲覧できると知っている」とチベットから最近カトマンズに到着した25歳のチベット難民は言う。

ラサを訪れる観光客がネットカフェでインターネットを使う場合は監視の対象外として店員がメインのパソコンからセキュリティ回路を取り除くので、インターネットIDカードは必要ない。

「人権」、「ダライ・ラマ」、「チベット」、「台湾」、「法輪功」、天安門事件が起きた「6月4日」など、政治的に危険な単語を検閲しブロックするために、中国当局は長いあいだ集中的な監視を行ってきた。

当局はコンピュータの画面に出るものを簡単に追跡し、訪れたサイトと共に訪問した個人の名前も挙げることができ、ラサでのこの新しいインターネットIDカードシステムは、今までのフィルターをかけてやる監視よりも一歩先を行くものである。
インターネットIDカードについて18歳のチベット人は言う。
「驚くほどのことでもない。また、監視の目をくぐる別な方法を見つけなければならないだけ」

ICTによる2001年の青海省と2003年初めにラサで行われた取材でインターネットカフェ店員が話したことによると、公安当局が定期的に監視追跡ソフトをインストールするためにインターネットカフェにやってくるとのことだった。しかし、警察は客が訪問したサイトの情報を集めるために定期的に確認していたものの、当時の監視システムではブロックされているサイト(禁止サイト)を訪れた個人が誰なのか特定することはできなかったのである。
「客に対してはっきりと、ポルノやチベット独立を語るサイトを訪れないように注意しなければならなかった」と2003年にラサのインターネットカフェ店員がICTに語っている。

ここ数年チベットや中国のウェブサーファーたちは、ブロックされたサイトにアクセスするため、プロキシ、もしくはファイアウォール、これは中国の民主活動家らが万里の長城をもじって「万里の赤い防火壁(Great Red Firewall)」と呼んでいるが、こうした仲介のプロキシサイトをうまく使って抜け道を見つけてきた。しかし、当局がこれらの抜け道を知れば、直ちにプロキシサイトはブロックされる。

ラサの公安当局や「ラサ・インターネットセキュリティ公安室」の職員らは、禁止されているサイトにアクセスしたりインドからメールを受信したりしていると嫌疑をかけられた人物を長時間、尋問し拘留することもあるらしい。

ある若い匿名チベット人からの話によると、このインターネットIDカードについて、「主に国内外のチベット人同士の情報交換をチェックするために」使われるとのことだ。その匿名チベット人は、2003年半ば、ある欧米人から「中国が政治的に危険とする単語」を含んだメールを受け取った翌日、警察に連行された。ラサ警察で約6時間尋問され、「インターネット保全保護事務所」というところに連れて行かれ、そこでさらに3時間の集中尋問を受けた。彼は当時をこう振り返る。
「チベット人の警察官は、前日に同じインターネットカフェでEメールをチェックしたかどうか、ダラムサラのサイトをみたかどうか聞いた。www.tibet.comを知ってるんだろうと警察はチベット亡命政権のサイトに言及して尋問してきた。彼らはメッセージをプリントしたか、違法なものを印刷して読んだり配布したりしたかどうか聞いた。私は、違法なサイトをチェックしたり、www.tibet.comからのものを印刷して捕まった人を誰も知らないので、果たしてネットIDカードの影響がいかなるものか正確にはわからない。しかし、違法なことをすれば、警察がすぐに捕まえにやってくることは確かだ。そのためにインターネットIDカードがあるのだ」

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