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チベット使節団 中国訪問における進展を受け、さらなる対話を希望

(2002年9月28日AFP )

(ダラムサラ)9月、中国への歴史的な訪問を果たしたチベット使節団は、9月28日、今回の訪中を大きな進歩として位置付け、中国政府と亡命中の精神的指導者であるダライ・ラマとの、より「率直な対話」が近い将来開催されることを希望していると発表した。

ダライ・ラマの米国における名代であるロディ・ギャルツェン・ギャリ氏は、9月27日に中国から戻った後、「仏教徒の指導者(である法王)は、中国政府の指導者たちの肯定的な態度を歓迎し、新しい関係が確立されたことを非常に喜んでいる」と語った。

ギャリ氏は、チベット亡命政権の拠点である、インド北部の高原地域のダラムサラで記者団に対し、「今回の訪中により具体的な成果があったとは言えないかもしれないが、中国とチベットの関係における新しい幕開けが訪れたという感触を強く持っている」と述べた。

ギャリ氏は、ダライ・ラマに今回の訪中を報告した後、「中国政府の指導陣が我々の関心事に真剣に耳を傾けたという事実は、我々に将来に対する希望を与えた」と語った。 また、「ノーベル平和賞受賞者であるダライ・ラマは、今回もたらされた機会を最大限に活用し、新しい関係をさらに発展させる努力を続け、両国が受け入れることのできる解決を目指すよう指示された」と述べた。 ダライ・ラマの使節員であるギャリ氏、およびその他の4人は、9月13日にチベットに到着したが、中国はこの訪問を親戚に会うための個人的な旅行と位置付けた。しかし、今回の訪問により、中国政府が1993年に中断したダライ・ラマとの対話を再開する意向があるのではないかという希望がもたらされた。 けれども、9月17日には、中国外務省の孔泉報道局長は、ダライ・ラマが「分離主義者的な活動」を停止し、チベットを「譲渡不可能な中国領土の一部」として認識し、台湾が中国に属していると考えるまで、政策が変わることはない、との見解を発表した。

ギャリ氏は、訪中後、チベット亡命政権の代表者として初めてのコメントの中で、中国政府とのさらなる会談が開かれることを望んでいると述べ、次のように語った。 「正確な時期は分からないが、チベット問題を両国の交渉に基づいて解決することは、中国政府にも利益をもたらす以上、近い将来、今回のような訪中の機会があることに関しては楽観視している。」

ギャリ氏は、両国の代表者は「率直に意見を交換したが、中国側はダライ・ラマとの対話を持つことには断固として反対した」ことを認め、次のように述べた。

「彼らは、ダライ・ラマとの対話に関する中国政府の従来の見解を繰り返した」
「我々は、両国の関係における新しい幕開けを実現するための基礎作りのために、あらゆる努力を行ってきた」
「我々は、両国の新しい関係がたった一度の訪問で生まれるとは当然思ってはいない。これを実現するには、多方面からの継続的で地道な努力と支援が必要なのである」

西側の各国政府、特に、欧州議会とアメリカ合衆国議会は、ダライ・ラマの祖国への帰還を実現しようと、中国政府に法王との対話を再開するよう強く求めてきた。 ダライ・ラマは、1959年、中国の侵略に対する蜂起に失敗した後、インドへ亡命し亡命政府を樹立した。 中国は、1951年以降チベットを統治してきたが、政治、および信仰の自由を抑圧し、中国の漢民族を大量に移民させることで、仏教に根差した文化を一掃しようとしているとして非難されてきた。 使節団は中国の管理下にあるチベットを訪問し、チベットの経済開発のために中国当局が実施する特別な政策と権限の行使に感銘を受けたとされている。

しかし、ギャリ氏はまた「使節団は、チベット独自の文化、信仰、および言語の遺産を保存することにも同様の関心を払うことも重要であることに、彼ら(中国高官たち)の目を向けさせることができた。」と述べ、次のように付け加えた。
「使節団はチベットのいくつかの聖地を訪問することができたが、一般のチベット人と会話を交わす機会はほとんどなかった」
ギャリ氏は、使節団は、中国政府に属するチベット人の指導者、および中国人民政治協商会議の王兆国副委員長や中国国事委員会委員長を含む高官と北京で会談したと述べた。 また、ギャリ氏によると、使節団はチベットと北京以外に、成都と上海を訪問したそうである。

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