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南アフリカ共和国での記者会見報告

(1999/12/07 南アフリカ共和国)

12月7日11時15分、ダライ・ラマ法王はダーバンからケープタウンに到着。

15時〜16時、ダライ・ラマ法王は記者会見を行い、約50人ほどのジャーナリストが集まった。世界宗教会議を取材していた海外のジャーナリストも何人か見られた。

記者会見では以下のような質問が出された。

  1. ダライ・ラマ法王がメベキ大統領と会談するのかしないのか?
  2. 行方不明のパンチェン・ラマについて何か新情報があるのか?
  3. ダライ・ラマ法王が世界の宗教指導者たちがチベットのために何ができると考えるか?

この質問に、ダライ・ラマ法王は、世界の宗教指導者たちが信仰の自由と各宗教活動を促進できるであろうことを述べた。ダライ・ラマ法王は、コソボの件を挙げ、宗教指導者たちがこれに建設的に貢献できると考えていると述べ、宗教指導者たちがコソボの宗教指導者たちと共に、紛争解決のため外から客観的に状況を見すえ、賢明な対策をとることを手助けできるだろうと発言した。

あるジャーナリストは、1976年の抗議デモで保安部隊により殺害された学生の追悼式(ヘクター・ピーターソン記念会場)に招待され花輪を手向けたことに触れ、ダライ・ラマ法王に南アフリカの対中国政策をどのように解釈しているか? (このジャーナリストは、南アフリカがこうした二重の政策基準により果たして正しい政策をとったかどうかを知りたかったのである)

ダライ・ラマ法王は、自分が南アフリカに中国とどのように付き合うかを教えるためにここにいるのではないと述べた。

「どの政府も自国の利益を最優先に考える。中国と良い関係を保つことは、どの国にも大変重要なことだ。中国は長い歴史を持ち、21世紀に重要な役割を担う相当の潜在能力を有している。中国を孤立させてはならない。ダライ・ラマ法王は説明として、多くの出来事が中国側の無知、恐れ、過剰な疑惑に由来することを付け加えた。人権、信仰の自由といった重要な事柄においては、南アフリカは確固たる態度で明確なスタンスを取るべきだ」
── ダライ・ラマ法王がチベットを中国の1地方と考えているかどうか?

ダライ・ラマ法王は、チベットと中国の17ヵ条協定でチベットの民族自決権が保障されていたことを挙げた。ダライ・ラマ法王は、中国からの独立を求めていないこと、単に真のチベットの自治を求めていることを繰り返し述べた。

いかにして人類はより良き方向に向かうか、南アフリカが今や日常茶飯事となっている犯罪や暴力に対し、アヒンサー(非暴力主義)に啓発された南アフリカ人たちがいかに取り組んでいけばいいのかなどの幾つかの質問も交わされた。ダライ・ラマ法王は、教育、自己の尊厳を発達させるために人の愛情の重要性を強調し、それが長期的には暴力が減ることになると述べた。怒りをあおる最大の要因となる経済のギャップを埋めるために注意が払われるべきである。ダライ・ラマ法王は、共産主義の国で見られる強制された平等が解決とならないことを指摘した。

「唯一、多くの努力を通して、真実と思いやりが必要不可欠となり、それが真の平等をリードし成し遂げることになる。」
── 問題を解決するため欧州連合のような協力関係を作り台湾とチベットが合同で中国を説得する可能性は果たしてどんなものがあるか?(台湾からの報道記者の質問)

これについてダライ・ラマ法王は台湾の立場が以前より良くなったことを説明した。

「台湾とチベットが多くの点で似たような状況にあるにも関わらず、それに対処した事柄は非常に難しく複雑なものである。台湾も中華人民共和国も1つの中国という政策をとっており、同じ原則に基づき究極の再統一に同意している。故にそれは台湾の人々が決めることである。台湾の人々は今までの業績を守る権利がある。話し合いを通じてのみ、解決が見出される。中国がチベットを『解放した』と見なしていること、中国が台湾を『これから解放する』必要があると見なしていること、ここに大きな違いがある。」
── その他のダライ・ラマ法王の日課に関する質問やチベット仏教徒がダライ・ラマ法王を完全と見ることについてや、ハリウッドが製作したダライ・ラマ法王をテーマにした近年の映画ついて

ダライ・ラマ法王は、リチャード・ギアなどを含む友人について触れ、映画を通して一般大衆が認識を深めさせることは良いアイディアだと述べた。

その他、何百万の人々に仏陀のメッセージを送った映画として「リトル・ブッダ」を挙げた。

その夜、ダライ・ラマ法王は5,000人の聴衆を前に、キーブボッシュ植物園で「新ミレニアムのための倫理」を講演、その後聴衆からの質疑応答にも応じた。

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