ダライ・ラマ法王日本代表部事務所 チベットハウス・ジャパン検索サイトマップメニュー
 

1999ジュネーブ祭りでの講演

(1999/08/07 ウエリ・マインダーのスイスのジュネーブからの報告 )

ダライ・ラマ法王は8月7日、ジュネーブで毎年10日間開催されている1999ジュネーブ祭りで講演を行った。祭りのゲストとしてチベット人が招待され、ジュネーブの湖上にある小さな島でチベット村が設立された。ダラムサラのナムギャル僧院の僧侶たちにより、砂マンダラの制作と儀式的舞踏の上演が発表され、チベット人の文化を紹介する展示が行われた。

ダライ・ラマ法王は講演で

「快楽と幸福を区別して考え、それぞれの本質を見抜く必要があります。精神的な幸福は、五感で味わう快楽よりはるかに大切なのです。快楽が続くのは短い間ですが、本当の幸福とは長期にわたって続くものです。」
と、人々に語り掛けた。
法王の言葉は以下のように続いた。

「この世の中では、毒を含んでいるものと栄養のあるもの、薬となるものをいかに区別するか分析する必要があります。これと同様に、私たちは人生を過ごす時に、自分たちが思い考えることを分析しなくてはなりません。心に思い浮かべることを区別したり、心の向きを変えたり、より良いことを思う努力をするとき、思考のよりどころは宗教的体系だけにあるのではありません。それは私たち人間という存在の1部であるのです。
愛と愛着は、異なるものです。愛とは、他者が自分たちを思いやったり自分たちの意見を尊重してくれなくても、他を思いやり尊重する心を持つことなのです。愛着とは、もっと限られた意味しか持たず他を尊重する心が少ないものです。」

日曜日の午前中、ダライ・ラマ法王は、セント・ピエール大聖堂に詰めかけた何千もの人々に対して講義をおこなった。この講義は外にいる何千もの人々に対してもスピーカーによって伝えられた。本当の精神的な平安は、外部の敵によって破壊されることはないだろう、と述べたあと、法王は次のように話した。

「精神的な平和を乱す本当の敵とは、自分自身が持つ悲しみ、そして憎しみなのです。」

午後になると法王は、受刑者と失業者に教えを説くアベ・ピエール司祭から、ファリネットぶどう園で摘み取られた伝説的な4つのぶどうのつるを手渡された。法王は、希望としてはぶどうのジュースだけを生産させたい、と述べたが、それではファリネット財団や地域の伝統を損ねてしまうというのであれば「そんな希望を捨てることもやぶさかではありません。」とユーモアを交えて語った。

8月9日の月曜日、ダライ・ラマ法王はチベット運動に参加している議会人の1団から歓迎を受けたが、スイス政府の代表者たちはこの場にはいなかった。議会人の1人は「政府は中国からの圧力を受けたのだ。」と不満をもらした。

ページトップへ戻る


トップページサイトマップお問い合わせ

チベットの現状をご理解して頂き、どうもありがとうございます。
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所はチベット亡命政権の代表機関として維持しつつ、さらに幅広い広報活動を続けるため、日本の皆様に暖かいご支援をお願いしております。ご寄付される方は、以下の口座宛てにご支援をどうぞ宜しくお願い致します。

金融機関名:ゆうちょ銀行
口座記号番号:00100-1-89768
加入者名:チベットハウス