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来日歓迎レセプション〔第二部〕に於けるスピーチ

(1995/04/04 東京)

日本の友人の皆様、そして在日チベット人の皆様、このように暖かい歓迎をいただき、本当に有難うございます。多くの皆様がこの場で、暖かい笑顔をたたえていらっしゃるのは、皆様が人間としての慈愛に充ちていることを示しています。人間は、互いに依存しあい、助け合ってゆく存在です。そして、真の友情を交わす場面こそ、私たちの大事な宝です。友情は人間の善き資質であり、大切に育んでゆかなければなりません。ですから、皆様が私に対してこのように深い友情を示して下さり、私はとても感動しております。いま一度、皆様へ心から御礼申し上げます。

さてこの機会に、私が日頃から考えていることを、簡単に述べてみたいと思います。私は自らを、まず何よりも、地球上の57憶の人間の一人と考えております。そして人類の未来が一人ひとりの双肩にかかっているという意味から、一個人としてその責任を果たす術を考え、努力してゆくことが大切だと思っているのです。第二に、私は仏教の僧侶として、世界の様々な宗教の間に調和をもたらすことが、自分の責任だと感じています。各宗教間の理解を深めるために、この数年間、私は幾つかのことを行って参りました。第三に、一チベット人として、また「ダライ・ラマ」の名に於いて、チベット国民が私を信頼し、また私に依存しているという事実を認識しなければなりません。多くの期待が私にかけられています。その意味で、私には特別の責任があると考えています。人々がチベット問題に関心を寄せ、苦難に喘ぐチベット国民への支持を表明して下さるとき、私はとりわけ深い感謝の念に包まれます。

世界の各地を巡るとき、私はまず、さきほど最初にあげた「人間としての責任」を伝えるように努めています。そして、もし人々が、三番目にあげた「チベット問題」について関心を持って下さるなら、それについて述べるようにしているのです。

私から皆様へ、友人として一つだけ申し上げるとすれば、人間として真に善き資質を磨いてゆくことがいかに重要か、どれほど恩恵をもたらすか…この点について、本当によく理解していただきたいと思います。宗教を信じるか信じないかに関わらず、思いやりの心を育むということは、人間としての心の向上に多大な影響を及ぼします。

そしてもし、皆様の中に特定の宗教を信じている方がおられましたら、それを実践してゆくのは大変重要なことです。その教えをよく学び、実地の行動に生かすことが大切です。宗教は、単なる飾り物ではありません。学習と実践を伴わなければ、何の意味もありません。しかし、宗教によって自らを向上させる代わりに、自分の悪い面を残したまま宗教を利用するといったケースも、しばしば見受けられます。これが、宗教間で多くの対立が生じる原因となっているのです。

最後に、チベットの文化に関心を抱いてくださる皆様へ、特に改めて深い感謝の念を表明したいと思います。それは私に勇気と、そしてチベット人であることの誇りを与えてくれるものです。東京には私たちの代表部(ダライ・ラマ法王日本代表部)とチベットハウスがあります。そこでは、チベットに関する様々な情報提供を行い、チベットの文化や宗教についてのセミナーも開かれております。チベット問題やチベット文化に関心のある方々は、是非ご利用になっていただきたいと思います。

この度、旧友と再会し、親しい友人も出来て、私は本当に幸せです。今回の訪日を可能にするためご尽力くださった方々へ、深い感謝の念を捧げ、私の御挨拶とさせていただきます。

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