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チベット本土の情勢に関するダライ・ラマ法王の声明

(1993/05/25)

最近のチベット本土における出来事に、私は深く憂慮しています。EC高級代表団のチベット訪問に先だって数名のチベット人が逮捕されたこと、そして5月24日のチベット人によるデモに対する弾圧、それに続くデモ参加者の逮捕は、チベット本土の険悪化した情勢を反映するものです。かくも情勢が悪化してくると、抑制なき暴力の応酬に発展してしまう恐れがあります。そこで私は、我が同胞のチベット人たちへ、自制した行動を呼びかけます。しかし、いかなるコミュニティーも、平和で非暴力的な手段を通じて抗議や願望を表明する権利を有していると、私は信じています。

私は中華人民共和国政府の首相へ、拘禁中のチベット人を釈放するとともに、自制した行動をとるよう呼びかけてきました。

中国当局がほんの些細なことで過大な武力を行使している点を、私は遺憾に思います。

チベット人のデモ参加者たちが、ラサで中国人の所有する商店等を標的にしていることは残念ですが、チベットにおける中国人のプレゼンス増大に対して、不満が高まりつつあることを示しています。中国人移住者のチベットへの流入に対し、私は重大な懸念を抱いております。なぜなら、それはチベット人とその文化の存続そのものにとって、脅威となっているからです。

武力の行使によっては、何の問題も解決し得ないことを、私は確信し続けています。私はこの40年間、平和的な対話を通じてチベット問題解決の糸口を見いだそうと、真剣に努力してきました。中国の指導者たちに、事態の緊急性を認識するよう訴え、具体的な提案も行って参りました。私はここに再び、中国の指導部に対して、チベット問題の解決を図るため、有意義で内容ある対話に応じるよう呼びかけます。

今日でも、国際紛争を平和裏に解決するための、真剣な努力がなされています。そこで私は、国際社会に対しても、中国の指導部をして武力の行使を思い留まらせ、平和裏の交渉によってチベット問題の解決を図らしめるべく、影響力を行使するよう訴えかけるものです。

ダラムサラにて

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