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「チベットのスピリットは強靭」ダライ・ラマ法王語る

(2010年11月23日 ダラムサラ)

ダライ・ラマ法王は、国内外でチベットの権利のために戦うチベット人の心は非常に強靭だ、と語った。

「チベット本土で生活するチベット人の心はとても強靭です。そして、亡命チベット人は政教の両面において健全な民主的制度を制定しました。ですから、われわれは十分な備えがあると言えます」

——ダライ・ラマ法王は、インドの主要テレビ局CNN−IBNの日曜番組「悪魔の弁護士」に出演し、レポーターのカラン・タパールにこのように語った。

引退を真剣に考えているかとの問いに対し、法王は次のように述べた——

「はい、もちろん。2001年に、チベット亡命社会にしっかりした議会制度を導入しました。ですから、理論的には、ダライ・ラマを政教双方の長とする400年来のシステムはすでに終焉しているのです。2001年以来、私は、半分、隠居したような立場です。民主主義をフルに機能させるために、私は政治的なことになるべく首を突っ込まないほうが良いと感じています。もちろん、人権に関する分野や宗教的調和の分野で仕事を続けることができますが。ですから、引退のことを考えている、と言えるでしょう」。

引退の時期について、法王は以下のように答えた——

「まず、チベット亡命政権の議会と話し合う必要があるでしょう。すでに、この問題については、議会とごく短く話し合ったことがありますが、まずは議会に私の引退の意向をしっかり伝えないといけません」。

ダライ・ラマ制度の存続については、以下のように答えた——

「もし、私の死が数年後に訪れたとしたら、モンゴルの人々やヒマラヤ山麓の仏教徒なども合わせた、チベット仏教関係者の人々は、おそらく、この制度を維持していこうとするでしょう。ですから、ダライ・ラマ15世が出現するでしょう」

カラン・タパールが、「問題は、後継者の選出方法です。現在、チベットは中国の支配下にあり、中国(政府)は、ダライ・ラマ制度に好意を持っていません」と述べると、法王は、次のように答えた——

「中国政府は、ダライ・ラマの転生について、真剣に考えていると思います。おそらく、私以上に真剣でしょう」。

次期ダライ・ラマは伝統的な方法で選ばれるべきか、選考方法やルールに変更を加える必要があるか、との問いに、法王は次のように答えた——

「私は、もし、チベット人の大多数がこの制度を維持したいと考えているとしても、問題は、後継者選びの方法だ。伝統的方法で選ぶのか、それとも現代的な方法でやるのか——との問いかけを随分前に行いました。20年か、30年前に」。

現在の危機的な状況にかんがみて、次期ダライ・ラマを、自らの生前に任命する用意はあるのか、との問いに、法王は以下のように答えた——

「ダライ・ラマ問題は、喫緊の課題ではないと思います。私は健康ですから、あと、15〜20年のうちに決めればよいでしょう。世俗の分野での政治指導者は、われわれが亡命中である限りは、5年ごとの選挙で選出されるでしょう。宗教分野においては、どのチベット仏教宗派においても健全な若い世代による運営が行われています。ですから、私は急ぐ必要を感じないのです。
もし、チベットの人々がダライ・ラマ制度の維持を真剣に望んでいるのなら、私が老いたとき、ダライ・ラマ代理を選び、その人が人権や宗教的調和の推進に関する私の仕事を継承する、ということが考えられるでしょう」。

次期ダライ・ラマは伝統的方法で、チベット本土からのみ、見つけられるべきか、チベット本土以外で生きる亡命チベット人も候補に含められるべきか、との質問に対し、法王は次のように答えた——

「もし、私の死が亡命中に起きたとしたら、転生者が継承する仕事の目的は、その転生者の前世に発生した、と考えるべきです。ですから、転生者は、私が行ってきた戦いを継承する者でなければならず、理論的に、転生者はチベット本土の外に現れるべきです。もちろん、中国(政府)は、現行の二人のパンチェン・ラマが選ばれたのと同じやり方でダライ・ラマを選ぶかもしれません。現在、公式のパンチェン・ラマと、もう一人のパンチェン・ラマがいます。でも、チベット人の8〜9割は、公式のパンチェン・ラマを信じていませんし、多くの中国人もまた、彼のことを偽のパンチェン・ラマと呼んでいるのです」。

生きているあいだにチベットに再び戻る希望を持っているか、との問いに対し、法王は次のように答えた——

「はい。もし、チベット問題が内乱によって起きたものだとしたら、戻ることは難しかったでしょうが、実際、そうではありません。現状の問題は、中国政府に端を発しているのであって、中国の人々が起こしたものではありません。中国政府内には、さまざまな意見があります。もし、強硬派の人々が考えを改めれば、チベット問題は数日で解決するでしょう」。

チベットに戻れると確信しているか、とのさらなる問いに対し、法王は

「はい」
と答えた。

中国政府による、チベット語とチベット文化を一掃しようとする政策を阻止するためにどのような戦いができるのかと聞かれ、法王は、

「われわれが達成しようとしているのは、中華人民共和国内での実質を伴った自治なのです」
と述べた。

「しかし、中国人はチベットに居座って、あなたがたの言葉、文化、宗教を一掃し、僧院とダライ・ラマとの絆を断とうとしています」と、カラン・タパールが述べると、法王は、

「そうした政策は非現実的ですから、成功しないでしょう」
と述べた。

「本当に成功しないと思いますか?」との問いに、

「ええ、そう思います」
と法王は答えた。

「では、中国の政策は失敗し、チベットは文化的、宗教的、言語的に生き残るのでしょうか?」との問いに対し、法王は、

「もちろんです」
と述べた。

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