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チベット国旗・国歌

チベット国旗の歴史的背景

チベット国旗

チベット国旗は、亡命チベット人のつくったものではない。7世紀にチベット国王のソンツェン・ガンポが国を統治していた間、チベットは、中央アジアでもっとも強大な帝国であった。その頃のチベットは、286万人の軍隊を所有していた。

何世紀にもわたる生まれ変わりを経て、チベット人のアイデンティティの一部となった。雪山と2頭のスノー・ライオンが描かれたチベットの旗は、共産主義中国がチベットに侵攻するはるか昔から存在していた。

チベット国旗の起源は、6世紀、ソンツェン・ガンポ王の時代にさかのぼる。王の軍隊の各部隊は、それぞれ異なる旗を使用していた。ヤル・トゥ連隊の軍旗は、向かいあった一対のスノー・ライオンで飾られていた。 ヤル・マ連隊の軍旗は一頭のスノー・ライオン、Tsang-Ru Lag連隊では直立した一頭のスノー・ライオンが空へ向かって跳躍していた。

スノー・ライオンの旗をチベット軍の軍旗に用いるこの伝統はその後も継承されたが、1912年、第13世ダライ・ラマ法王の時代になると、新しくデザインされた軍旗を軍に関連するすべての組織で使用するよう宣言された。

現在のチベットの国旗は、このときのデザインが基となっている。チベット国内では1959年まで、インドのチベット亡命政権のダラムサラをはじめ、自由な国では現在も使用している。

国旗デザインの意味

中央の白い三角形は雪山を表し、「雪山に囲まれた地」(カンジョン)として知られるチベットの国を象徴している。
太陽は、チベットの民が自由を平等に享受し、精神的、世俗的な繁栄を手にすることを象徴している。
6つの赤い光線は、チベット民族の起源となった、6つの氏族(ミュドゥンテゥク)を象徴している。
赤と濃い青の光線が並んでいるのは、チベットの2つの守護神の堅い決意により、国の精神的、ならびに世俗的な伝統が護られていることを象徴している。ネチュン守護神は赤、シュリ・デビ守護神は黒で表される。
1対のスノー・ライオンの勇ましい姿は、チベットの精神的、および世俗的な方策が完全な勝利をおさめることを象徴している。
ライオンが支えている3つの輝く宝石は、チベットの民にとって精神的な拠り所となる3つの源に対する尊敬の念を象徴している。
この3つの源とは、具体的にはブッダ、その教えである法(ダルマ)、そして僧侶(サンガ)たちを意味する。
ライオンが持つ、円形で2つの色が塗られているものは、十善業法と十六浄人法による自律を象徴している。
チベット国旗 黄色の縁取りは、仏教がすべての場所で永遠に栄えることを象徴し,縁取りのない一箇所は、仏教以外の教えや思想にもオープンであることを示している。

チベット国旗の国際的登場

雑誌ナショナル・ジオグラフィック

雑誌ナショナル・ジオグラフィック1934年9月号では、世界の国旗の特集が組まれた。その中のひとつが、 チベットの国旗であった。右に掲載するのは、その号の表紙の両面である。

「そびえ立つ雪山を背に、二頭のスノー・ライオンが、燃えあがる宝石を奪い合っている。チベットの旗は、東洋の中でも特徴的な旗のひとつだ。」
ナショナル・ジオグラフィック1934年9月号にはそう書かれている。


チベット国旗が初めて国際的な集会の場に登場したのは、我々の知る限り、1947年にニュー・デリーで開かれたアジア関係会議の場であった。
下に掲載するのは、この歴史的出来事をおさめた2枚の写真である。

独立インドの初代首相ネルーは、マハトマ・ガンディーに宛てた手紙の中でこう書いている。「ご存知かと思いますが、3月の最後の週に、デリーでアジア間関係会議が行われます。この会議は非常に重要であり、まことに代表的なものとなるでしょう。アラブ諸国、チベット、モンゴル、東南アジア諸国、ソ連のアジア共和国を含む、西から東、そして南までのアジアのほぼ全ての国々から代表者たちが集まるのです。」

アジア関係会議へのチベットの参加については、クロード・アルピの新刊書"Tibet: The Lost Frontier" で詳細に述べられている。インドからチベットへ会議の招待状が届いた。「1947年3月初旬のある日、代表団はラサを出発した。彼らはまずチュンビ谷のドロモへ行き、会議の間掲揚するためのチベット国旗をたずさえたカシャックの使節と合流した」と、アルピは書いている。

また、"Tibet: The Lost Frontier" には、次のようにも書かれている。「会議の総会はプラーナ・キラーで行われた。32の代表団の長は演台につき、国名と国旗の入ったプレートの後に座った。チベットは、雪におおわれた山と、ダライ・ラマの二つの力をあらわす二頭のスノー・ライオンの描かれた国旗を持っていた。代表者たちの後ろには大きなアジア地図があり、チベットは独立した国として描かれていた。」

団長のティジ・サンポ・ツェワン・リクジン(Teiji Sampho Tsewang Rigzin)、補佐のケンデュン・ロプサン・ワンギャル(Khenchung Lobsang Wangyal)をはじめ、8名からなるチベット代表団は、マハトマ・ガンディーと面会し、挨拶の印であるカタとよばれるスカーフを贈った。 ガンディー・ジーは良質な絹を賞賛し、どこで作られた物かとたずねた。中国製だと聞くと、ガンディー・ジーはチベット代表団のメンバーに優しく、これから自分たちで絹を作るように勧めた。
チベット代表団長の息子、サンポ・テンジン・ドゥンドゥプ(Sampho Tenzin Dhondup) は、回想録"My Life's Turbulent Waves" の中でこう書いている。「実際の会議では、チベットのために演台に二つの席が用意され、テーブルの正面にはチベット国旗がはっきりと描かれていた。チベット国旗は、二人の使節のテーブルの上にも飾られていた。そこには雪深い山と、向かい合う一対のスノー・ライオンが描かれていた。テーブルの上には、太字の英語で"TIBET"と刻まれた木の札も置いてあった。」

中国当局の主張

2008年3月31日、新華通信はCao Kai記者による「ダライ・ラマは単なる僧侶ではなく、政治家である」とする論説を発表した。いつもの主張の繰り返しはさておき、記事によれば
「亡命政府の立場をより確かなものにするため、ダライ・ラマとその支援者たちは、1959年以前には存在しなかった"チベット国歌"と"チベット国旗"をつくりあげた」という。

最近、中国政府はチベット国旗をさまざまな名で呼んでいる。"反動主義者"、"分裂主義者"の旗であると非難し、ときには"チベット亡命政権の旗"と呼ぶ。中国国営メディアも"チベット独立旗"と呼んでいる。中国政府が"雪山獅子旗"と呼ぶこともある。

フラストレーションと怒りに満ちた言葉で暗に示されているように、チベット国旗の使用に対する中国政府の非難の中でおかしなことは、旗のモチーフである雪山とスノー・ライオンに関して、チベット人難民たちが中国政府から使用許可を得ていない、というものである。4月11日にチャイナ・デイリーに掲載され、翌日Xinhuanet.com に再掲された記事は、雪山とスノー・ライオンの使用についてこう述べている。
「チベット人は、我々の純粋な雪山と勇敢な獅子のイメージを、彼らのいわゆる"雪山獅子旗"に使用している。善良な人々を欺く狡猾な戦略だ。」

毛沢東とチベット国旗

しかし、かの毛沢東でさえ、チベット国旗の存在は知っていた。2005年11月18日から19日、エディンバラで行われたチベットに関する第四回国際議員会議において、ダライ・ラマ法王は議員たちに向けて演説を行い、次のように語った。

「さて、チベット国旗についてお話しましょう。現在の中国政府の中には、この旗を見ると(チベット国旗を指差して) 怒りを感じる人がいるようです。彼らはこれを分裂主義者の印だと思っているのです。中国を訪れたとき、毛主席は私に、国旗はあるのかとたずねました。私は少し躊躇して、”はい”と答えました。すると毛主席は、チベット国旗を紅旗とともに持ち続けるよう勧めたのです。」

チベット共産党の創設者プンツォク・ワンギャルは、伝記「A Tibetan Revolutionary: The Political Life and Times of Bapa Phuntso Wangye」の中で、このことについてふれている。彼はこう回想している。

「毛は、ダライ・ラマが彼の質問で不安になったと感じ、すぐにこう言った。
 “問題ない。国旗は残しておきなさい。”」

チベット国歌

輪廻・涅槃における平和と幸福への,あらゆる願いの宝蔵にして
願いを意のままに叶えることができる,宝石の如き仏陀の
教えの光明を輝かせよう

そして,仏教と衆生の持宝たる大地を育み,守護する御法神よ
汝の徳の高い偉業の大海が広がり
金剛のように固く,慈悲をもって全てのものをお守りください

百の歓喜を備えた天授の法が,我々の頭上に留まり
四徳の力が増大し
チベットの三区全土が,幸福で円満な時代で満たされ,
政教が盛行しますように

仏陀の教えが十方に広がることによって
世界中の全ての人々が平安を享受できますように

そして,チベットの仏教と衆生の吉兆なる陽光と
十万に広がる吉兆なる光明の輝きが
邪悪な暗闇との戦いに勝利しますように

※チベット語より直訳

チベットについて

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