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ホーム>チベットについて>現在のチベット>チベットの人権問題>チベットでの中国の存在と人権の侵害(失踪)

チベットでの中国の存在と人権の侵害
TCHRD(チベット人権・民主センター)1997年発行

失踪

チベットにおいては、毎年全く限られた数の失踪事件しか明かにされていない。その個人について一切の知識を否定することによって、中国の権力者は無難に行動することができるのだ。中国政権は、数々の「失踪」事件について、チベット人がいなくなって何ヶ月もたってから、それらの男女が実は監禁されていると報告している。しかも中国政府は、彼らの住所を明かにするのを拒否している。

そのような事件の例は、8才になる少年(1997年)ゲドゥン・チューキ・ニマである。彼はパンチェン・ラマ10世の転生霊童で、チベットの伝統に基づいてダライ・ラマ法王によって承認された者である。彼は1995年(当時6歳)の5月から、彼の両親とともに失踪したままだ。

1997年までに分かっている失踪事件の数は10名である。その10名のうち何名かは16才以下の若者で、彼らが起訴や告発をされているのかいないのかさえ、まだ分かっていない。所在が判明していないそれらの男女が、常に恐怖の中で犠牲者の運命におかれているだけではなく、被害者の家族や友人も彼らの所在地どころか生死の状況さえ知らず、援助もできないので、精神的拷問に苦しまなければならない。1996年に新たに4つの失踪事件があったことも、1997年になって報告されている。


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