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中国政府 チベットの刑務所における人権侵害を無視
TCHRD(チベット人権・民主センター)2000年4月号より抜粋

中国政府 チベットの刑務所における人権侵害を無視
-「ダプチ刑務所でそのような抗議運動は起きたことはない」-

今年4月27日、中国政府はチベット自治区の刑務所の状況についての報告を発表した。新華社通信が発表した報告には、チベットの刑務所が光を放って輝いている絵が描かれていて、チベット人囚人の次の言葉が引用されていた。「私はここでの刑期を学校生活の学期のように思っています。」

その報告に反して、チベットの刑務所は依然として世界で最も残酷な状況のままである。チベット人に対する不正な扱い、例えば、鉄の棒、棒状の物での殴打、口や生殖器等の傷つきやすい部分に電気ショックを与える、腕を背中へねじまげ上からつるす、冷水や冷気にさらす、犬をけしかけて攻撃させる、充分に食事や薬を与えない、独房への監禁を延長する等である。

98年の国連人権委員会の報告によると、チベット人女性、特に尼僧は、電気牛追い棒を使ったレイプなど最も残酷な扱いを受けているということだ。

「中国政府が88年に国連拷問禁止条約に対する協定に批准して以来、71人のチベット人がチベットの刑務所での拷問や不当な扱いを受けて亡くなった」とチベット人権・民主センター所長、ロプサン・ニャンダックは述べた。チベットからの報告は中国政府の報告を否定するものであり、世界のどの主要な人権擁護団体も中国のチベット人囚人に対する扱いを糾弾している。

98年アムネスティ・インターナショナルはチベットの刑務所での状況について、「留置所、刑務所、労働キャンプでの抑留者や囚人に対する拷問や不当な扱いは広範囲にわたり、時には死に至る場合もある。刑務所の状況は残酷であることがしばしばで、食料や治療が不十分である。その結果、多くの囚人が深刻な病気を患っていた」と述べた。

中国政府は報告の中で、医師が囚人に対して定期的に健康診断を行っていて、ほとんどの囚人が健康だと判明していると主張しているのだが。

中国政府は、99年2月に出された国連の「女性に対する暴力の撤廃に関する宣言」に対して声明を発表。それからすぐ、「98年5月にダプチ刑務所で抗議運動など決して起っていない」と主張した。中国人看守に撃たれたり拷問などで、10人のチベット人が亡くなっているにもかかわらずである。

イギリス発チベット支援団体のTIN(チベット・インフォメーション・ネットワーク)は中国の刑務所でのチベット人の扱いに関して調査し、次のように述べた。

「拘留中、または釈放後まもなく、明らかに拘留の時のことが原因で、亡くなるチベット人政治囚の割合は増えている。特にラサのダプチ刑務所に収容されている女性の政治囚は多大な危険にさらされており、死亡率は5%、20人に1人の割合である。ダプチ刑務所の男性政治囚は87年〜98年までに40人に1人の割合で亡くなっている。ところが、中国側の報告書でチベット自治区刑務局の代表責任者、ロプサン・ゲログは、地方刑務当局が囚人の基本的権利を保障し法律に従って刑務所を運営している、と言っている。」

その中国側報告書の主張によると、女性の囚人に重労働をさせることはなく、男性の囚人も1日に6時間、1週間に4日しか労働に携ることはないということだ。ところが、チベットから脱出してきたチベット人の囚人たちがそれを打ち消している。彼らは、食料が不十分で適切な医療治療がなされていない状況での強制労働と過酷な訓練体制を報告しているのだ。


1998年5月 ダプチ刑務所での抗議運動 続報へ


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